レジデンスアーティストによるトーク&ディスカッション

JPN

レジデンスアーティストによるトーク&ディスカッション

フィンランドセンターのレジデンスプロジェクトで活動している、写真家と作家というアーティストを迎え、先日、アーティストトーク&ディスカッションをおこないました。
このトーク&ディスカッションに15名の写真家、キュレーター、学芸員、出版関係者を招待し、写真とテキストの関係を一緒に探っていきました。

『私たちのイメージの見方、そしてイメージを感じ取る方法は常に変化していき、現代のデジタル時代を築いた飛躍的な技術の発展はテキストを書き、イメージし、仕草をみせたり、または話す言葉であったりと、従来のコミュニケーション手段の価値を失ってしまいました。現代において私たちはどのようにイメージとテキストを通じて自身を定義するのでしょうか?また、カメラのレンズを通して覗くことによりものごとの見方が変化していうのでしょうか?』

カステヘルミ・コルピヤーッコは女性写真家であり、サク・ヘイナネンは女性写真家についての初の小説を書き上げた作家です。彼らの語るストーリーは現実世界とは関係ないが、写真の持つ文脈を通じて絡み合っています。

本トークセッションで、写真家のカステヘルミ・コルピヤーッコとサク・ヘイナネンは自身の活動とテキストと写真ということについて話し、プレゼンテーション後は文化・コミュニケーションマネージャーのカティ・ラークソの進行で、トークディスカッションがおこなわれました。

カステヘルミ・コルピヤーッコは秋吉台国際芸術村レジデンス・サポート・プログラム2017に参加。
アールト大学美術教育修士課程卒業。武蔵野美術大学で交換留学生として滞在経験もあり、日本の美や日本人の情へなどにも影響を受ける。おもなテーマは環境への関心と、倫理的コンセンサスを構築するための写真の役割。
写真家・インスタレーション作家で秋吉台国際芸術村レジデンス・サポートtrans 2016-2017 アーティストとして選ばれました。レジデンス・サポートの今年のテーマは「この土地の未来 The future of the land」
展覧会は2月26日~3月6日まで開催。

レジデンス滞在中は新作”The Declaration of Uncertainty”を制作。The Declaration of Uncertainty.

Screen Shot 2017-04-11 at 11.34.14 AM

Declaration of Uncertaintyは山口県秋吉台で採取されたさまざまな物体のイメージのコレクションであり、これらのイメージは白い背景に構図される。私はOOOという、すなわち非人間的物体の存在よりも人間の存在の優位性を拒絶する物体指向の存在論、Object-Oriented Ontologyにインスピレーションを求めている。最終成果物はまるで日本語の記述のように、すべての物体がその素材と出自を通じて私たちの時代を語る言葉となる。テープを用いて物体を白い表面に貼り付ける行為は鑑識写真や言語的思考の構造を呼び覚まさせる。

thumb_IMG_3782_1024

サク・ヘイナネンは作家、イラストレーターでデザイナーです。遊工房アートスペースにてレジデンス活動を開始し、挿絵も手がけた児童書「Zaida and the Snow Angel -ザイダと雪の天使 」「Zaida and the Thunderbolts-ザイダと雷」を執筆しました。レジデンス活動中は現在執筆中の大人向けの小説の最終部にとりかかりました。

thumb_IMG_3823_1024

Zaidaシリーズ3部作目 Zaida ja taistelupari は今春出版予定です。ヘイナネンは自身が作家であるとともに、サラ・シムッカなど著名な作家へ挿絵を数多く提供しています。

サク・ヘイナネンはデザイナーとして、またアールト大学グラフィックデザイン科の教授でもあります。ヘイナネンは2017年春よりフィンランドセンター、フィンランド作家協会、遊工房アートスペース共同プロジェクトによるレジデンス活動に参加。レジデンス活動中は大人向けの女性写真家をテーマにした小説に取り組みました。

thumb_IMG_3850_1024

thumb_IMG_3819_1024

 
こちらかトークディスカッションのパンフレットをダウンロードできます here.
 
トークディスカッションの様子はFBのvideoliveで公開されました from here.

—————————————————————————————————————————————————

このセミナーは2016年に開催された” Art Photography Text and Tea”のシリーズ第2弾として、初回は写真家、研究者でもあるマイヤ・タンミ、ロイヤルカレッジのオリビエ・リショーンを迎え、シリーズタイトルもあらたにJPN/FIN LABとしてまた、継続していく予定です。